こんにちは!剛脚(?)ローディーです。
今回は剛性が高いバイクと低いバイクの違いとか剛性の違いを書いてみたいと思います。
■剛性の高いバイク(フレームが硬いバイク)■
とにかく力が逃げずにストレートに加速してくれると言うメリットがあります。撓りが殆ど無いフレームも有りますので、体重がある人やパワーがある人、スムース尚且つストレートに加速してくれる事を求める人には(私ですね)此方の方が向いている場合があります。
硬くてストレートに加速してくれる反面、慣れていないと脚力と体力ばかり使われてしまい、中盤や後半に掛けて脚が回らなくなってしまい、途中で疲れはててしまうかも、と言う可能性が高いフレームであると言えます。
また、脚への反発が強いのでキチンと練習したりペダルの回し方を覚えないと進んでくれない等少し扱い辛い面があります。ペダリング(ペダルの回し方)を強要してくる一面もあります。
特にエアロタイプ(空気抵抗削減を目的とした)フレーム(ピナレロのDOGMAやビアンキのOLTRE、トレックのMADONE9等)は元々フレームの形状上、使うカーボン等素材が同じでも硬く仕上がっています。他にもバイクのフレームを構成するパイプが丸断面より角張っているパイプを使っているフレームの方が硬く仕上がっています。要するにバイクフレームや構成するパイプが丸っこい型より角張っている型の方が全体的に硬い傾向であると言えます。
あとはフレームの一番上のパイプ(トップチューブ)が斜め後ろに下がっているフレーム(いわゆるスローピングフレーム)の方が剛性が高くなっています。
自転車のフレームを構成するパイプの後ろ側の三角形(チェーンに挟まれているパイプとシートに繋がっているパイプで構成する三角形)が小さい方がフレームが硬くなり、発進加速が早くなる傾向があります。若しくはチェーンに挟まれているパイプが短い方がより加速が素早くなり、フレームもより硬くなる傾向があります。
衝撃吸収性では柔らか目のフレームに比べますと劣っていますので、振動はかなり伝えて来る場合が多いです。
一例ですと大体この様な断面のパイプを使っているバイクは硬いフレームである事が多いです。
(→パイプ断面例) 四角、六角、クローバー(若しくは星形。コルナゴ独自の"ジルコパイプ"[若しくはスターシェイプ]という名称のパイプ)
↓剛性が高いバイクの典型例(エアロタイプのフレーム&後ろ側三角形がコンパクト&チェーンステー(チェーンに挟まれているパイプ)が短い&スローピングフレーム)
■元々フレームが硬めのメーカー一例表■
・リドレー(ベルギー)
・エディメルクス(ベルギー)
・ボッテキア(イタリア)
・デローザ(イタリア)
・コルナゴ(イタリア)
・カレラ(イタリア)
・コガ(オランダ)
・BH(スペイン)
・メリダ(ドイツ)
・フォーカス(ドイツ)
・ストーク(ドイツ)
・フジ(アメリカ)
・サーベロ(アメリカ)
・トレック(アメリカ)
・ジャイアント(台湾)
■剛性が低めのバイク■
↑衝撃吸収性に優れているバイクの一例
ロングライドや体調が優れない時には此方の方が脚力が残せますし、フレームがしなってくれるので乗り易いと言えます。
ここ1発の加速ではやや劣ってしまいますが、ロードが初めての人や距離を走ることが主な人、体重が軽い人は此方の方が向いている傾向があります。
ペダルの回し方を強要して来る事は少ないですし、練習していなくても乗り易い、脚への反発が少ない等フレンドリーで扱い易いバイクが多いです。また、フレームがしなる分、衝撃吸収性も硬いフレームに比べますと優れています。
フレームで見ますと上のトップチューブが水平(いわゆるホリゾンタルフレーム)、若しくはアーチ状のフレームは衝撃吸収性に優れています。若しくはフレームを構成するパイプが丸断面のパイプを使われているバイクであったり、フレーム全体が丸っこい型をしているバイクは柔らか目の傾向があり、衝撃吸収性に優れている傾向があります。
■元々フレームが柔らか目のメーカー一例表■
・ピナレロ(イタリア)
・ビアンキ(イタリア)
・チネリ(イタリア)
・ジオス(イタリア)
・サルト(イタリア)
・ルック(フランス)
・ラレー(イギリス)
・アンカー[ブリヂストン](日本)
・ボーマ(日本)
上にフレームの違いや一例メーカーを書いてみましたが、次にホイールについて書いてみたいと思います。
■剛性が高い(硬い)ホイール■
フレームと同じで発進加速が素早くなり、加速が楽になる傾向があります。ただし、衝撃吸収性に劣るのも脚力が使われ易いのもペダルの回し方を覚えないと進んでくれ無いのも同じであると言えます。
硬いフレーム&硬いホイールですと確かに良く進んでくれるのですが、衝撃がモロに来やすくなったり、疲れやすくなってしまう、硬すぎてペダルを回すのが重くなると言う可能性が上がります。
逆に柔らか目のフレームに合わせると柔らか目のフレーム&硬いホイールになりますので丁度良い塩梅になり、疲れにくく良く進んでくれるバイクになります。
■硬目のホイールメーカー一例表■
・カンパニョーロ(イタリア)
・フルクラム(イタリア)
・ビジョン[FSA子会社](イタリア)
・ファストフォワード(オランダ)
・コリマ(フランス)
・DT-スイス(スイス)
・ゼンティス(オーストリア)
・イーストン(アメリカ)
・トーケン(台湾)
・ノバテック(台湾)
■柔らか目のホイール■
フレームと同じで発進加速や反応はやや劣ってしまいますが、距離を走る時に脚力を残し易かったり、衝撃吸収性が良かったりペダルを回すリズム感を掴みやすいと言うメリットがあります。
ペダルの回し方に対する許容範囲が広いのもフレームと同じと言えます。
柔らか目のフレーム&柔らか目のホイールですと確かに脚力は残し易いですが、力が逃げやすくなってしまいます。ですが硬いフレームと柔らか目のホイールですと塩梅が取れて良く進んでくれる上に脚力が残しやすくなるという組み合わせになります。
■柔らか目のホイールメーカー一例表■
・シマノ(日本)
・マヴィック(フランス)
次にカンパニョーロ、フルクラム、マヴィック、シマノのホイール剛性順(硬い→柔らかい順)を書いてみたいと思います。尚、同等グレード同士の比較であり、例えばフルクラムの最下級グレード(レーシング7というホイール)とシマノの最上級グレード(デュラエースグレードのホイール)の比較等極端な比較ではありませんので、予めご了承下さい。
コスミックカーボンアルチメイト除くと書かせて頂いた理由としましては、ほぼカーボンの一体成形(ホイールの作り方が全てカーボン尚且つ接着剤でほぼ全てが直結している)という特殊なホイールで他に比較出来る対象がライトウェイトというメーカーのホイールとコリマのMCCシリーズというホイールしかない為、この様な書き方をさせて頂きました。また、ライトウェイトのホイールやコリマのMCCシリーズは使った事がありませんので比較対象としては控えさせて頂きます。
フルクラム→カンパニョーロ→マヴィック(コスミックカーボンアルチメイト除く)→シマノ
今回は剛性の高い低いについて簡単に書かせて頂きましたが、フレーム素材やフレームの中身の弄り方(パイプ内部や外部表面に凹凸を作るか作らないか、カーボンですとカーボンシートの重ね方や重ねる角度、枚数等)、カーボンホイールですとスポーク穴の空け方やホイールの幅等に依って変わってきて仕舞うので、一応今回のは飽くまでも目安という風に捉えて頂けると助かります。
皆様のお好みのバイクやホイール、パーツが見つかると良いですね(^^)
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