こんにちは、剛脚(?)ローディーです。
今回は車体インプレ第1段としましてイタリアはダッコルディのロールオーバーという車体のインプレを書かせて頂きたいと思います。
インプレをお送りする前に、「ダッコルディって、どこのどういうメーカーなの?」という方が多いと思いますので、少しメーカーの紹介をさせて頂きたいと思います。
■ダッコルディのメーカー紹介■
■本拠■ イタリア、トスカーナ州ピサ県(ピサの斜塔で有名ですね)
■創業■ 1937年
■その他■
工房のオーナー、ルイジ・ダッコルディ氏と他の数名の職人の手により全てのフレームが完全自社工房でハンドメイドされる今や数少ない貴重な100%ハンドメイドインイタリーの工房です。スチールフレームからアルミフレーム、カーボンフレームまでラインナップされていて、カーボンフレームの上級モデルはルイジ・ダッコルディ氏自ら製作される上に、サイズオーダー(ユーザーの好みや体型により、各パイプ長や各角度を変更出来る特注品)や、一部モデルを除き、シートポストの仕様を選べる(通常のタイプかISP※フレーム一体型タイプ)等、昔ながらのイタリアの自転車工房のスタイルを継承する工房です。
■車体の紹介■
2016年度の新作尚且つ、戦略価格的モデルとして投入された車体です。それでも他社、他国に委託生産されること無く、100%自社工房でハンドメイドされており、フレーム本体に「100% MADE IN ITALY」と誇らしく記されていることから、自信の高さを伺い知る事が出来ます。
それでは、本題のインプレに移りたいと思います(全て飽くまでも個人的な主観であり、抱かれる感想等を保証する内容では無いので予めご了承下さい)。
■剛性■
とにかく硬い(=高い)です。ヘッド剛性も高いですが、BB廻りの剛性が特に高く、ヘッドチューブとBBを繋ぐダウンチューブも四角断面尚且つ剛性が高く、BB規格も圧入式大口径の「BB386」という規格なので、それも剛性向上に一役買っていると思います。
ホイールはカンパニョーロのシャマルウルトラやフルクラムのレーシングゼロ等硬さが際立つホイールを入れてしまうと硬過ぎてペダリングが重くなり、進まなく疲れるフレームになってしまうので(筆者経験済み)、剛性が有りつつ、しなやかさも持ち合わせているホイール(カンパニョーロのボーラやゾンダ、フルクラムのレーシングスピードやレーシング3等)若しくは剛性が比較的抑え目のホイール(シマノやマビック※コスミックカーボンアルティメイト除く)を入れてあげると乗りやすくなると思います。
乗り方や硬さに多少、クセがありますが、乗りこなせるととても気持ち良く面白い車体だと思います。
■ハンドリング■
フォーク剛性も高めでクイック過ぎる等ということも無く、落ち着いていて扱いやすいと思います。直進安定性がやや強いですが、特に曲がりにくい等扱いにくさを感じた事はありませんし、特段不満を感じた事もありません。
■衝撃吸収性■
レーシングフレームなので、エンデュランスフレーム(石畳向けや長距離向けのフレーム)程良くありませんが、道の荒れ具合をライダーに伝える事もレーシングフレームとして重要なので、それを考えるとレーシングフレームとしては普通の範囲内だと思います。
確かにフレームが硬いのは事実ですが、路面からの突き上げが激しい訳ではなく、暴れる様な車体では無いので、比較的乗りやすいと思います。
■クライミング■
高い剛性を生かして軽く登って行けます。ペダリングも軽く、シッティングでもダンシングでも軽く登って行けるので、個人的にはクライミングバイクとしても使えるのでは、と思います。
■発進加速■
クライミングと同じく、高い剛性を生かして軽くスムースな加速感を味わえると思います。ストレス無く加速して行けるので、とても気持ち良いと思います。
■統括■
同郷の他社ハイエンドフレームに比べても性能面でも決して劣ること無く(むしろ、互角に勝負出来ると思います)、塗装仕上げも綺麗なので、かなりオススメ出来るフレームです。正直、この価格では勿体ない位良いフレームだと思います。
同郷他社メーカーの殆どが生産拠点を他国に移してしまった中、今や数少ない貴重な100%イタリアの自社工房でハンドメイドされている貴重性や、他のメーカーだと新品の100%ハンドメイドインイタリーのカーボンフレームが税込30万円以下で買うことが極めて難しいこと、値段を感じさせずにむしろ、それ以上の性能の高さをもっていること等総合的に考えると、個人的にはオススメのフレームです。
※画像は飽くまでも参考画像であり、実際の販売はフレームセット(フレーム本体、フロントフォーク、ヘッドパーツ、シートポストクランプバンド)のみになります。画像の車体のカラーはブラック・レッド、フレームサイズは53Lになります!
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