新車で登場ゆーまです
夏休みのサイクリングを今になってアップします
実は以前乗っていたバイクが壊れてしまい、チャンスだとすかさずエアロロードバイクをお取り寄せ
Chapter2 というブランドのRERE というモデルです
写真は↓で
このバイク、以前のバイクと比べると自分の脚にはお硬く、登りも「お上りは嫌いどすえ」と私の脚のエネルギーを吸い取っていくかのよう
平坦で楽をして、登りをより楽に速く登りたいのに!
まぁ、今までの自転車の癖等も含めての感覚なのでここはひとつ荒療治といきますか、と山をいっぱい登れば慣れるんじゃね?作戦に
ちょうど夏休みなので1泊くらいして坂の多いところへ行くかぁ!
三浦半島からだと伊豆を走ってくるとか良さそう!アップダウン多いしね
富士山を登るのもいいかもなぁ!
と、悩んでいると既に計画してる日付の前日夜
そうだ、群馬に行こう
唐突に逆の方向へ
目的地は群馬と長野の境目、渋峠
渋峠とは、ローディならば1度は行きたいと言われる絶景スポット
西のしまなみ海道 東の渋峠
勝手に自分の中で二大巨頭となっているうちの1つであるしまなみ海道は既に走破
ならばもう1つを走破するのは今ではないか?
というわけで今回の企画!!
自走で群馬、軽井沢へ
↓
草津で1泊
↓
渋峠登頂!!
↓
自走で帰宅!!
いざ!!
からの~
寝坊!!
しかし、今回はこれも想定内、時間はあるのでのんびり行くとします
迷子!!
いつも行く横浜へ向かうルートから少し横にそれつつ走ったので土地勘が皆無
大きく道を間違え、しまいには北に向かうはずが南に向かって走っている始末
なんとか新横浜へ出るも既に精神的にめんどくさくなってしまった私、即輪行へと切り替えます
輪行袋を品川で購入し、品川駅から新幹線で軽井沢へ向かうチートを発動
独りで走るとこういう臨機応変な対応が出来るのも強みです
軽井沢へ到着すると東京とは違う自然の風景が広がっています
空気も東京は空気が汚いのだとハッキリ分かるほどの違いです
宿も何を思ったか2泊分とったので2泊3日の旅へと変更です
草津までのルートも景色がいいですが、思ってた以上の登りの多さ
その登りも1本1本が峠となっています
峠を越えていき、草津の麓へ
あとは10キロ程登るだけです
が、この最後の登りが一番キツく、ふらふらになりながら登ります
新幹線の中で予約した宿にたどり着く頃には夜7時になっていました
しばらくはこの宿を拠点に走ったり遊んだりするつもり、「陽の当たる場所」という家族で運営されているペンションです
朝食つき2泊でもかなり安く、貸しきり風呂も無料かつ天然温泉
夕食は少し歩いて草津の湯畑周辺で食べればいいので問題なし
かなりおすすめのお宿です
その日はついてすぐに着ていたジャージを洗い、夕食と湯畑の温泉を楽しんで就寝
自転車で旅行する際は基本的に荷物は少なくしたいものなのでジャージは宿で洗って使い回し
洗濯中は宿の浴衣を着る
下着も基本荷物になるので現地で買う
このあたりを覚えておくとかなり荷物が減らせます
輪行袋もマジックテープでサドルにくくりつけ、ダブルボトルのうち1つを飲み物を入れないでおき、ジップロックに入れた充電器等を突っ込み入れ物代わりに
ダブルボトルが必要な状況になるまでは背中の荷物が減らせます
背中のポケットがキツキツなのもストレスなのでかなり荷物は減らせました
2日目
今日は渋峠に行く予定
草津からそのまま登ると現在火山活動に伴う交通規制が敷かれているので途中までしか行けません
しかし私はそれを知らずに途中まで登ってしまいます
そして絶景区間の手前でストップ
ただの峠を登るだけとなってしまったので引き返し、草津を更に下り、今登れる区間である長野側を目指します
下り途中で嬬恋村まで下るショートカットコースを発見。すかさず入ります
これが間違いでした
いつの間にかコースを間違え峠を走っていました
戻るのもしんどいのでとりあえず突き進んでれば何とかなるだろうと爆走する迷子
この時まだ、自分は迷子ではない、正式なルートに戻れれば迷子では断じてない
そう思っていました
草津周辺は山が連なっておりどこを走っても坂です
道を間違えるたびに様々な峠に入ること2時間…
帰ろう
わんこそばならぬわんこ峠でへとへとになった私には宿に戻るくらいの体力しか残っていませんでした
迷い続けた峠にて
再度キツい草津までの峠を登り宿へ
到着ーと宿の目の前についたところでポツポツと…
すぐに土砂降りに
このあと洪水警報が出されるなどかなりの豪雨となりました
運がいいのか悪いのか
2日目もしっかりアルコールを補給して、温泉に浸かりまくり就寝です
キャベツが旨い!!!
3日目
いざ最終日
前日、雨の中天気予報をひたすら見てましたが雨のち曇りと天気はよくなさそう
当日も天気予報は変わらずそのままチェックアウト
今日こそ天辺を目指して!
雨
草津を下りきると霧雨が襲ってきました
息をすると吸い込んでしまうくらい細かい雨粒が舞っています
しかしここですごすご帰るのも癪なので酷くなったら帰ることにして雨の中を突き進みます
このタイミングで珍しく後ろにローディがいることに気がつきました
ペースが一緒なのか抜かされずずっと後ろにつかれながら走ります
この後ろーディのせいで下手に脚を緩められないプライドの高い私
などと考えていると何やら道路にカラーコーンが等間隔で置かれています
しかも何の案内もなくひたすら続くカラーコーン…
重しも何もないので倒れたり転がってくる怪物カラーコーンを避けながら走ります
どうやらトラックから落としながらカラーコーンを配置しているようでデンジャーな道となりました
緊張感たっぷりの道を抜けると久々の信号で止まります
何キロも何キロも信号が無かったので止まる感覚が少し鈍っており止まるのにビビる私
久々の信号だなーなどと考えていると後ろーディが声をかけてきました
ちんたら話しているとどうやら目的は同じ渋峠のよう
しかし天気も悪く、頂上も曇りだろうと途中で帰るつもりのよう
ふとそこで思いつきの提案をします
「渋峠、共にゆこうぜ」
天気予報とにらめっこしてた私
このペースで行くと晴れ間が顔を出すのが頂上につくぐらいではないかと睨んでいたのです
しかし雨の走行とアップダウンの中で少し気力が落ちていたので他の人と走ることでモチベーションを保つ作戦
ペースが合わなければ諸刃の剣となってただ辛いだけのヒルクライムとなるでしょう
しかしここまで何キロも後ろについていたこの後ろーディなら大丈夫だろうと考えました
そのまま帰宅をやめて一緒に走る後ろーディ
たまに先頭交代をしながら走りますが登りをガンガンゴンゴン踏む性格のようで私のHPはすり減っていきます
どうやらヒルクライム好きのようで下手したら千切られかねないペースを刻んでいきます
さらに事態は悪化します
ヒルクライムばかりなのです
なのでハイパワーのヒルクライムを続けることで長野市街に入るまで中々の強度で走り続けました
登った分下るのも多くある峠では50km~70kmで下る為渋峠山頂までのペースとしてはなかなかいいペース
長野に入ったところで平坦区間が増えてきたので少しハイテンションでごりごり踏みます
これにより後で地獄を見ることとなりました
協調成立したあと前を牽く後ろーディ
長野市街に入る
いよいよメインディッシュヒルクライム前の平坦区間
最後のコンビニで少し長めの休憩をし、いざ志賀高原からの渋峠です
ちなみに渋峠はすぐには始まりません
志賀高原まで20キロの登りを終えるところで10キロの渋峠が始まります
志賀高原を登りきっても下りは現れないので実質30キロヒルクライム
最初の志賀高原は斜度が15、18もちょこちょこ現れるヘビーヒルクライム
これはキツそう
コンビニを出るとローディがちょこちょこ過ぎ去っていくので張り切った後ろーディ、最初の登りで踏みます
晴れて気温もガンガン上がる中でこれでは私のペースがもたないので前に出てペースを落として走ります
フラフラになりながら登っていると霧と雲がかかってきて、遠くの空からは繋がるようにして大きな雲が
あっという間に辺りは曇り空となり、涼しくなるのはいいのですが景色が見れるかの不安が大きくなります
志賀高原までは樹木にかこまれていて、キツさと曇り空から写真を撮る余裕はありませんでした
志賀高原終わりまで来ると最早寒くて震えるレベルに達しています
ここから更に700m程登るので更に体感温度は下がるでしょう
疲労困憊になりながら最後の渋峠に挑みます
ここからは楽しみながらただ走っただけ
脚の痺れなども出てきてましたがなんとか走ります
後ろを走る後ろーディ
晴れ間が見えはじめる
お尻
雲と同じ高さに
もうすぐ頂上
時々雲がかかりますが、木も低木、走るのが楽しくて仕方ないヒルクライムがここにきてやっときてくれました
しかし目的は絶景
頂上目前で休憩し、少し崖の方へ歩き寄っていくとこんな景色が
ゾクッとするほどクッキリとした木々の蒼さと景色の壮大さを見ることができました
懸念されるのは雲がもうそこまで迫っていること
時間ももうあまりありません
酸素も薄い中を踏み締めるように進みます
雲へと続く道を走り
よく皆が撮る国道最高地点の写真を撮り
今までで1番旨い桃にかぶりつきます
やっと終わったヒルクライム祭に疲れ休んでいると頂上にある渋峠ホテルの方が雲海が出ていると教えてくれました
言葉では表せない、声がでないような雲海を見ることができました
一生忘れられない景色とももうおさらばです
真横に厚い雲が迫っているので急ぎ下山します
寒さと疲れと熱中症の中でのダウンヒルはなかなか怖かった…
道中を一緒に走った後ろーディとも新幹線の乗れる長野駅まで輪行したところでおさらばです
別々の車両に乗り込み帰ります
さらば渋峠、さらば後ろーディ
またこの景色を見たくなって戻ってくるだろうなと思いながら新幹線で眠りにつきました
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