三浦うみかぜレンタバイクでの、ある日のこと。
カナ「何かイベント出たいねー。ビワイチ(160キロコース)なんてどう?」
かなえ「ビワイチ(148キロコース)、いいね!」
ざき「近江牛!」
花澤「ひぇぇぇ、あたしムリー、ムリですぅー!えー、強制エントリーなのー!?」
ススム「平坦サイコーっ」
T中「湖北の峠、楽しみ~♪」
うみ「にゃー」
ベイビー「琵琶湖って岐阜県だっけ?(真顔)」
6人+1匹「(# ゚Д゚)ちげーよ!!」
こうしてうみかぜメンバー7人は、それぞれの想いと欲望を口にして、滋賀県琵琶湖に乗り込んだのだった。
■第7回びわ湖一周ロングライド2018
2018年3月11日(日)開催
(公式HP曰く)春の琵琶湖湖畔を爽快に走るライドイベント!!
本年は合計1,700名ものサイクリストがエントリーされたようです!
■コース
今回は問答無用で、最も長い距離のセンチュリーライドコース(160キロ)にエントリー。
彦根ビューホテルから反時計回りに、琵琶湖をぐるっと回るコース。
途中、琵琶湖大橋を渡って、湖南はショートカット(湖南まで回ると大体200キロコース)。
9割ほど平坦を走り、湖北激坂区間が回避されている、非常に良心的なコース設計。激坂ちゃんが仲間になりたそうにこちらを見つめている
10時間30分以内に完走する必要がありますが、単純計算で1時間当たり15.23キロ程度進んでいけば、制限時間内に完走できます。
といっても、ロードバイクは初めての方でも結構スピードが出せます。トラブルがなければ、余力を持ったペースでも完走可能な時間設定です。
■祭りのまえ
当日朝3時。彦根から10キロ離れた長浜。自転車置ける三人部屋+露天風呂付の特別室にて。
川の字で寝ていたベイビー、ススム、T中は動き出す。
気温は-3度。冷気で顔痛い、、、当然真っ暗ですが、星も見えるし晴れてらっ♪。
そして、前日まで吹き荒れていた横風がない!
これは快適なライドになるかもしれない、とこの時は期待していた、のだが(意味深)
彦根でメンバー全員合流。いざビワイチスタートっ!!
開会式のスピーチでは、安全でスムーズなライドのために、声掛けの重要性が改めて周知されました。
1,700名が走るのですから、声掛けと手信号による共通理解がとっても大事。うみかぜで学んだことを発揮するぞー!
MC「チームジャージですね!どちらからいらっしゃったんですか?」
ざき「三浦半島でーす!」
MC「三浦半島ってイタリアなんですよねー?」
T中「おーし。7人全員で完走するぞー!」
7人「ウォォー!!!」
※三浦半島は三浦半島です。イタリア?アリアリアリアリ、アリーデヴェルチっ。(イタリア語で、サヨウナラ)
■スタート~エイド1(35.7キロ地点)
5時45分、スタートっ。さっそく数十人規模の、長蛇のトレインができる。
アスファルトタイヤを切りつけながら、暗闇走り抜け。
T中「点呼ー。1っ」
カナ「2っ」
ざき「3っ」
(後ろ「シーン、、、」)
返事がない、ただの部外者のようだ。どうやら信号でちぎれてしまった模様(汗)
うーん、微妙な追い風で、みんなペダル踏まずに進めてる。
流れに抗ってスピード落としてしまうと、かえって危ないときもある。
先も長いしこのままトレインに乗っかって体力温存しつつ、第一エイドで合流するか、、、
ここで、美しい日の出と邂逅。朝日が眩い。ガイアにマジ感謝している中、
ベイビー「お待たせーっ」
余韻をかき消しつつ、ベイビー氏がほかのメンバーを牽いて合流。序盤からどれくらいぶっ飛ばしてきたのか一抹の不安がよぎりつつも、これで7人全員集合っ。
湖北のトンネルでは、狭い歩道を通りながら減速して安全走行。すると、、、
かなえ「あーっ、路面濡れてるーっ!」
泥除けをつけていないロードバイクは、タイヤが水を跳ねて背中を濡らしてしまいます。
トンネルのたびに、汚れていくうみかぜジャージ。ですが洗えばだいじょぶだいじょぶ☆彡
そうこうしているうちに、エイド1、道の駅塩津海道あぢかまの里にとうちゃーくっ。
時刻は7時40分。通過制限時間が9時40分なので、順調なペースっ。
エイドでは、美味しいお味噌汁、いなり寿司、コロッケを堪能。
そしてご当地キャラのあぢかもくんと記念撮影
(ゆるキャラRグランプリランキング:計測不能)
カナ「寒いよー、味噌汁あったかい💛」
ベイビー「寒くて震えてるのかー。はっはっはっ、おれが日陰作ってやるー」
カナ「(#^ω^)ちょっと琵琶湖泳いできてもらってもいいですか?」
写真のとーり、ベイビー氏のイラっとする嫌がらせにより、カナは常に日陰で震える羽目に。ボッコボコにして琵琶湖沈めないの、マジ優しいなぁ
寒空にお味噌汁はありがたいっ。
ですが、自転車で常にカロリー消費している我々にはもっと炭水化物と脂質とタンパク質摂取せなー。バクバク食べるぞーっ。
■エイド1→エイド2(??キロ地点)
カナ「地図によると、次のエイドは69.9キロ地点。大体35キロに1エイドなのかなー?」
T中「12時30分が制限時間だから、10時30分くらいにつけるように平地はペースを維持して、、、」
と考えながら走っていると、いよいよ来ました、湖北のマキノ追坂峠!
湖って平坦なんじゃないの?と思われる方も多いと思いますが、
定期的に水を補充する山が必要なんですよね。斜面ヒャッホゥー。
T中「みんな、亜美ちゃん坂や相模湖のような激坂じゃないからだいじょぶっ。軽いギアをくるくる回してゆっくり行くぞー。声出していこーぜっ」
ざき「ワンツー!ワンツー!かなえさん、ファイトー👊」
花澤「ちょっとー、笑って登るの苦しいですぅーっ」
チームにサイクルジャージ着のチアがおるとは知らなんだ。勇気づけられるのう。
複数「ヒッヒッフー」
そしてなぜか時折聞こえる、困難を乗り越える呼吸法で、メンバーは腹筋崩壊しつつ無事登頂っ。
そうです、三浦海岸まで往復100キロや、相模湖往復160キロといった鍛錬を積んできた我々は、気が付くとネタをやりながら登れるようになっていたのですっ。
こんな笑いは、独りでは得られない。みんなで走ると本当に楽しいっ♪
#一口メモ
ロングライドのコツの一つとして、とにかく坂は頑張らずに心拍数上げないこと。そうすればゆっくりでも確実に登り切れ、体力温存できます。
坂で少しくらい遅れても、その分平地ではしっかり安定した速度を維持して走ることができるのですー。
峠を下って迎えた道は、絶景でしたっ。
杉の街路樹に抱擁されながら、燦燦と輝く雪山を見上げ、駆け抜けていくローディーたち。
素敵な景色に心満たされつつ70キロ走破。あるぇー、エイドは?
トイレ休憩中にグーグル先生に質問。エイド2(びわ湖こどもの国)を教えていただいたところ、
T中「70キロ地点なのに、PC2まで残り12キロじゃん!」
地図記載のエイド、ロングライドコース(148キロ)前提で距離書いてあるな、、、
ってことは、今後のペースとか補給とか計画練り直さんといかんじゃないか(怒)
持参してきた補給食を頬張りつつ、エイド2にとうちゃーく。
ここではゴマ団子やスポンサーご提供のカロリーメイトをいただく。
、、、ひもじいよー。おなかすいたよー。
まぁ、折り返し地点だし、ここはアミノプロテインで合法ドーピングして疲労回復しつつ、食べ物を捜索するとしよう、、、
※アミノプロテインは、運動で消費したたんぱく質を速やかに補給するサプリメントです。修行してないから、無限に手から出てきたりしないよ!
■エイド2→エイド3(120キロ地点)
エイドでの補給食が思ったより少ない。前夜祭で、カツ丼3-4杯分食べろって主催者に言われたんですが、、、
しゃーない、ブルべの如くコンビニで補給。しかし、ビワイチ参加者がコンビニに殺到。みな腹減りか。結局コンビニで30分以上時間を費やす羽目に。まぁ、タイムはまだゆとりあるからいいか、、、
しかしその後、都市部に入り渋滞に巻き込まれ。これまた想定より大幅に時間ロス。
あー、時間大丈夫かなー。いやいや焦りは事故の元。着実に刻んでいくぞ、、、と思っているうちに、琵琶湖大橋にとうちゃーくっ!
水上に揺蕩っている時を堪能。さーエイド3目指すぞー!
わー、綺麗な菜の花だーっ。わーい、わーい♪
100キロを超えて自覚してきた疲れを誤魔化すために、絶景に身を委ねる。
ロングライドは心のガソリン補給も重要っ。そして、エイド3鮎家の郷とうちゃーくっ。
ススム「今、14時。ここのエイドは制限時間14時30分までなので、すぐ出発する必要ありますよ」
カナ「マジ!?カレーは飲み物っ。飲み干してすぐ出るよー」
をっと、ゆっくりしすぎたか(汗)
鮎の揚げ物とカレーを啜り上げ、慌てて出発、、、できない。
ベイビー「男女参加比が8:2なので、男トイレのほうが混雑してるねー。まだ並んでるよー」
むむっ、はよいかんといかんのだが、まさかの男子トイレ峠か((;´・ω・)
■エイド3~エイド4(140キロ地点)
ススム「T中さん、ずっと牽いてて疲れてますよね?先頭変わりますよ」
T中「をを、ありがとうっ。巡行維持でよろー」
遅れを取り戻すために、ススムっち、怒涛の追い込み開始。
極限の状況がそうさせるのか、自然と役割を分散することに。
ルーラー(ペースメーカー)、司令塔、バランサー、ムードメーカー、しんがり、、、
絶対に一人じゃできない。みんなでちょっとずつ引き受ければいい。
チームが深まっていくのを実感。
お互いの頑張っている姿に熱い振動を感じて、心を共に振わせていく。仲間に励まされて産まれる強い心。完走目指して、チームで共に進んでいくぞー!
ペースが上がった状態で、最後の上り坂区間。ここが踏ん張りどころっ。声掛けするぞーっ
T中「みんな、だいじょうぶかー」
見知らぬオヂサマ「だいじょうぶじゃないっ😢」
T中「大変失礼いたしましたm(__)m」
粗相を乗り越えて、エイド4湖岸緑地にとうちゃーくっ。
全員疲労困憊ですが、ゴールまで残り20キロ。最後の気力を振り絞っていよいよラストランですっ。
■エイド4~ゴール(160キロ)
ススムのおかげで、余裕もってゴールに間に合いそう。
再びT中が先頭に交代。ああ、あと20キロでゴール。祭りが終わってまう。さみしいな、、、
と感傷に浸っていると、強烈な暴風雨発生。晴れているのに(汗)
カナ「あははっ、雨ー!!」
花澤「えーん、えーん、、、」
ざき「風強(静怒)」
かなえ「雨やんだー、虹が出たよっ。がんばれー」
最後の最後まで、バラエティに富んだ試練っ。あとひと踏ん張りだー!
そして、16時。約10時間で160キロ完走!
6人「ヤッター!!完走したー!!」
花澤「うぇーん!!!」
ここでまさかの、花澤号泣!!どーしたのか?
花澤「絶対完走できないと思っていたのに、、、でも、みなさんのおかげで完走できました、、、うぇーん!!」
うんうん、みんなで支えあったよねっ。けど、160キロ完走できたのは、今まで積み上げてきたライド経験が自身の血肉になった証。自分に自信を持っちゃいましょ♪
にしても、感極まって泣くなんて、本当に羨ましい。もう一度、そんな体験したいな、、、追い求めていこう。
宣誓の通り、メンバー誰一人欠けることなく、支え合いながらビワイチ160キロを完走したのでしたっ。
ビワイチ主催者の皆様、素敵なイベントを開催いただきましてありがとうございました!
■祭りのあと
え、新幹線が停電したせいで0時回ってから帰宅したとか、帰宅できなくてもう一泊した人もいる話どうしたって?
過去と昨日と決別して、未来に生きよう。明日を紡ごう(憤怒)
■(店長激押しの)おまけコーナー:今日のうみちゃん
むにゃーむにゃー、近江牛食べたいにゃんっzzz
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