坂を登った後の景色は好きだが登るのは別に好きではない、嫌だ、登りたくない
しかし今日も登るゆーまです
今回は富士あざみラインを登りました
イベント名は
富士あざみラインヒルクライム
日本でも世界でも有名な富士山を登るコースです
富士山には五合目までのコースが3つあります
富士スバルライン
富士スカイライン
富士あざみライン
スバルラインは毎年お祭り騒ぎのヒルクライムイベントですね!
そこには出られそうになかったので悔しい私はもうひとつのイベントを走ることにしました
それが富士あざみラインヒルクライム
お祭り騒ぎのスバルラインと違って富士あざみラインを走る方々は
強い人
狂ってる人
変態
いずれかです
私をカテゴリするならどこですか?
当てはめてみてね!
さて、今回のヒルクライム
雨です
前日から雨です
富士山の姿はまだ見ていません
雨が酷いと中止になります!と連絡はありましたが
これ、中止じゃないか?ってレベルでもGOサインが出たようです
受付の時点で私のnewシューズはぐっちょぐちょ
自転車も組み立てた時点でずぶ濡れ
どしゃ降り、かつ霧の中で100~200m先が見えません
しかしこのキツーイ大会を乗りきれば愛しのあの子が待っている…
そう、新車です
大会の次の自分のなかでの大きなイベントが新車の納車なのです
問題はこの雨の中でのダウンヒル
距離11.2km 平均斜度11%、最大22%の中、グレーチングひしめく下りを降りていくのです
ブレーキは死に、最悪スリップで私自身の命すら危ないです
俺、このヒルクライムが終わったら納車するんだ…
そう言葉(フラグ)を残しいざ戦場へ
山頂の写真です
写真を撮る余裕などありません
貧脚を即座に殺しにかかる坂ではみんな道路をいっぱいまで使って蛇行しつつ進むのです
ちなみに山頂ではRaphaのブースがサイクルキャップを配っていました
このサイクルキャップ、ただでは貰えません
お金の話ではないのです、ただひとつの条件をクリアすることでRaphaの富士山限定サイクルキャップを入手できるのです
(自走で山頂までサイクルキャップを取りに来い)
ブースまで狂ってやがる…
ちなみにその話をRaphaの方から聞いた時点でコースが閉鎖される前に二人、コースが閉鎖されている間は脇に避けて待ち、閉鎖が終わってから登ってきた人もいるようです
この雨の中で
サイクリストはクレイジー!
私自身もその中でヒルクライムをするというのですからネジは飛んでいるのでしょうが皆さんさすがですね
ではレースの話へ
8時40分までに受付をし、9時頃スタートです
スタート地点の近くのトンネルで雨宿りをしつつ皆さん出走を待ちます
雰囲気はピリピリ
レース前の緊張感です
実業団グループが出走したら次は年齢で分けられたグループ毎に次々出走です
年代別で優勝者が出、かつ年代グループで分けられている…
今回はタイムを計るというよりレースに近いのでしょう
人と競う方が好きなのでターゲットを確認しつつスタートを待ちます
いざ、スタートです
いきなりアタック!
私もマイペースではなく前に出た相手をチェックしつつ同じペースで登っていきます
しかし後ろから脚のありそうな人がじわじわとペースを上げてきました
チェックしてた人は少しオーバーペースだったようなので後ろから来た人へと乗り換えます
しかし地味なペースアップに耐えきれずこれ以上は自分もオーバーペースになると判断し千切れます
最初は富士あざみにしては比較的緩い斜度(7~10%)なので少しペースは上げ気味にしつつ登ります
既に一人旅、前から落ちてくる実業団をパスしつつ斜度が一番緩い区間へ
緩いといっても5~7%。カーブでは一番アウトをスピードを落とさぬように登ります
コースが閉鎖されているヒルクライムではわざわざインコースを攻めなくていいのが助かります
前に試走をしておりコースの感覚は分かっていました
試走のときは81分、これでも両足がつりつつの限界走
このタイムを超えるのも今回の目標のひとつです
この緩い区間が終わったら馬返しという激坂に入るのでスピードは落ちる…
そのため緩い区間でタイムを稼ぎつつ加速して馬返しのアウト側を走り体力の消費を最小限に抑える作戦
普通の坂ならイン側でもいいのでしょうがここは富士山
イン側の斜度は毎回14~22%程と確実に脚が終わるのでそれは避けたい
そしてそのまま魔の区間と言われる連続激坂区間へ
ここから一気に人が増えてきました
時の流れが遅くなったかのようなスローモーションのローディが何人も
蛇行の人も多いです
私も試走の際そこで脚がつり足をついてしまいました
そこからクリートをはめ走り出すのは正直かなり難しく、横へ走るか少し下りながらはめなければなりませんでした
ただ、今回は脚もつらず激坂区間も終盤へ
しかしローディへの攻撃は坂のキツさだけではありません
グレーチング
ローディならば避けるであろう金属製の排水路が道幅いっぱい延びています
普段なら真っ直ぐ通れば問題ないのですが激坂では力強く踏まねば進みません
そのままグレーチングへ突っ込むと案の定スリップ
無念の足つきです
しかもそこから走り出すのは難しい
レースで止まっているというのは先頭から遅れ続けるということです
意地でもこぎだそうとペダルを踏み反対側のペダルへクリートを装着しようとしますが滑りひと踏み目は失敗
しかしはまっていないシューズで無理矢理反対のペダルを踏みもう一回
これも失敗
再度右の引き足も駆使してクリートキャッチを試みます
なんとか成功
これで終わればいいのですがそこから何度もいやらしくグレーチングが出てきます
グレーチング上で踏んだらスリップする為グレーチング前で脚を使ってでも加速、グレーチング上を踏まずにクリア
これを繰り返し何とかその後は滑らずに済みました
蛇行するローディを掻き分けるようにゆっくりと一人ずつ抜かしていきます
しかし食らいついてくる人が…!
しかもペースが近いので抜いても抜かされ抜かされても追いつきます
相手はエキスパートのおじいちゃん
おじいちゃん強すぎです
何とかちぎりマイペースで登ることに集中します
しかしこのヒルクライム、親切に残り何キロかの表示が出てくるのですが1キロが気が遠くなるほど長い…!
残り3キロ、もうすぐ終わりだと最後のペースアップに備えて我慢の走りをします
上からはナレーションの声が聞こえてきておりもうすぐ終わるという実感が湧きます
残り1キロでペースアップをしようとしますが坂はやはりキツく思うように上がれません
しかし前を走る人を目標にほぼスプリントに近い形で登ります
前の3人グループを抜かし、ラストの激坂へ
目の前には1人、届くかどうか微妙な距離
しかし横で応援してくれる人のパワーをもらい下ハンスプリント!
息は2000mの薄い空気の中でギリギリ、脚の筋肉、腕、腰は既に限界に達しています
それでも叫びながら抜かしゴール!!
暫く酸欠と脚がつりそうで動けませんでした
横では何とか登ってきた女性が倒れて介護を受けており、どれだけ厳しいコースだったかが分かります
タイムは61分
前回から20分縮めてのゴールでした
そのあとは皆Tour of japan の富士山ステージが終わるまで下山できないので山小屋の中で雨宿りです
やはり同じコースを同じ日に登った人とは打ち解けるのも早く色んな方とお話をさせていただきました
私を知っているという人達までおり、写真撮影もしつつプロを待ちます
プロの走りは凄まじく、同じ人間とは思えませんね
さて、プロのレースも終わり下山です
この下山が今大会最も不安としてる部分です
愛しの新車のためにも安全に下らねば…!
防寒も真冬装備です
それでも冷えるので準備不足を感じます
何個かのグループに別れて下山していきますが一つ一つのグループの間隔が長いです
それもそのはず情報では10km程のペースでの下山
一番後ろからマイペースで下ろうとしてた為待ち時間で相当体が冷えてきました
その時端を1人の女性ライダーが通りすぎ回収車に自転車を積み乗り込んだではありませんか
どうやら下りに自信がなく回収車での下山をお願いしたようです
更に1人男性が即座に動き回収車での下山をお願いしにいきます
これはチャンスだと自分も列を外れ回収車へ
あれだけフラグを立てておいて安全策を取りました
車で降りていると何個かのアクシデントがあったようで石がブレーキシューに挟まりホイールが完全にえぐれてしまった方が泣く泣く回収車に
ボトルを落としている人もおりそれが自分の目の前で起きたらと思うとゾッとします
安全に下ることができそのまま帰宅
あれだけ悪天候、世界的にもキツい坂を登ったのに楽しさと達成感を感じるのはイベントならでは
また来年もリベンジをしたいですね
今回は年代別で2位!!
来年は優勝狙いつつ頑張ります!
0コメント